
肩こりの施術
肩こりに対する施術は、頸や肩関節に異常のないことを確認した後に始めます。
パソコン作業などの姿勢によるものやストレスで強くなる肩こりには、頸・肩周辺の筋緊張が強い部位に鍼刺激を行い、筋の緊張をほぐします。加えてストレス、目の症状の緩和を目的の施術も加えます。頸・肩には強い刺激ではなくても効果がありすので、ご希望に応じて刺激の強度を調整して対応します。また、刺さない鍼(てい鍼)での施術も可能です。電気治療は、症状に対し効果的だと考えた時やご希望がある場合に使用します。
肩こりは東洋医学的に考えて、重だるい痛み、引き攣るような痛みは「血虚」、張った痛みは「気滞」、刺すように痛むのは「瘀血」に分類されます。西洋医学的な考えに基づいた施術にそれぞれの病態に対する手を加えることで効果が大きくなります。
腰痛の施術
腰の痛みをきたす疾患も数多く存在しますので、原因を明確にして対応します。
原因については、年齢、痛みが強くなる動作、姿勢、症状の出現範囲などで大まかに見分けることができます。その上で動き、徒手検査、腰部の触診などで原因を明確にします。腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、腰椎分離症・すべり症などによる腰痛や下肢のしびれ、痛みでも個々に症状の出方や障害の程度、部位の違いがあり、それらを明確にし、腰部を中心に下肢症状の部位に施術します。変形や分離した骨は戻せませんが、それぞれの症状を緩和することが可能です。 筋が原因の腰痛は座位や立位での姿勢、仕事で重いものを持つなどの使いすぎによる影響が大きく、それらを評価して原因と考えられる筋に対して施術し良い状態に保ちます。加えて、姿勢を改善するセルフケアを指導し、腰痛の改善を目指します。また、腰痛には中枢感作と呼ばれる腰部に原因がないにも関わらず腰が痛いと訴えるものがあり、そのようなどこに行っても改善しなかった腰痛も鍼灸施術で改善できる可能性があります。
