久しぶりのブログ更新になってしまいました。
今回は、昨年・一昨年と中止になって喪失感に苛まれた都道府県駅伝に、今年やっと帯同して思ったことについて書こうと思います。
自分としても振り返りと目標を定められる良い機会になります。
大阪府の駅伝チームにトレーナーとして帯同させていただいて今年で8年目になります。その間にコロナ関連で2回中止になり、また自分の体調不良で一度休ませていただいたので実際には今年で5回目の帯同です。
都道府県駅伝では選手構成に特徴があります。区間が1区〜7区まであり、1区と4区・5区が高校生(3名)、2区と6区が中学生(2名)、3区と最終7区が大学・実業団(2名)の選手です。それに高校生3名、中学生2名、大学・実業団1名の補欠を含めて合計13名がメンバーとなっており、ほとんどが毎年入れ替わります。このような選手を年末の合宿から本番当日までの短期間担当するという特殊な状況が、多くの学びと気づきと成長を与えてくれて、様々な力を培ってくれていると感じます。
まずは情報収集と分析力。まず、顔合わせをした際にこれまでの怪我や実績、現在身体で気になるところなどを予診表に書いてもらいます。これまでの怪我と実績(タイム)から身体の使い方の問題点や今後の怪我のリスクなどを予測します。また、記入の仕方や書き方を聞いてくるなど、取り組み方でなんとなく性格なども把握します。
次に観察力。トレーニングで走っている動作はもちろん、アップで身体の柔軟性や使い方も観察し、ケアに役立てる情報をまとめます。特にランニング動作はできるだけ動画で観察し、負担のかかる部位などの予測を立てておきます。
最後に対応力。急に起こる怪我に対して適切に状態を判断し、病院受診を勧めるか治療を行うかを決定し、その後のケアについても指導する対応はもちろん、選手独自の感覚的な訴えや質問に対する施術と説明、回答など、選手が満足する対応が必要です。今回は、「走っている時に身体の上下が繋がっていない感覚…をなんとかして欲しい。」という要望にどうにか満足のいく対応ができて、とても良い経験になりました。
それでも初めて触る選手に対する刺激の感覚が受ける選手の感覚とずれていたり、思うような反応が出なかったりと毎回反省し改善すべき点が出てきます。
トレーナーで帯同することで多くの力が養われていることはもちろん、毎回知識や手技のブラッシュアップにもなっています。季で最も多いのは40代女性、体調不良の訴えによる受診ですが、トレーナー活動で得たものは日々の臨床でお会いするすべての患者様への対応にも役立っていると実感しています。
様々な年代のスポーツ選手はもちろん、スポーツとは無縁の方もぜひ季の鍼灸施術をお試しください。どのような訴えにも適切に対応いたします。
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