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季が大切に思うこと…はじまりとおわりのあいだ

鍼灸院をはじめるにあたり、院の名前を漠然と考えていたときのこと。ちょうど昨年、初めて緊急事態宣言が出された時と重なります。季節は春になって身体も心も伸びやかに動いていく季節なのに、ステイホームで家にいる時間が長く、鬱々とした日々。。。あちこちで揉め事が起こったり、怒りが抑えられなかったりして爆発してしまうことが頻発してましたね。最近は自然環境の破壊が進み、温暖化など日本でも四季の変化が希薄になっています。また、そのことが身体に影響することも多いように感じていました。やはり、人間も自然のうつろいに合わせて生きていることを改めて考えるきっかけになりました。「季について」で書いているように、 東洋医学では、人も自然の中のひとつの存在であり、また人の内部にも自然が存在するという基本的な考え方があります。そして、自然界で起こる現象と人の症状や病気も同じ法則により起こると考えられています。 また、「季」とは季節そのものを表す言葉でもあるし、その季節の終わりを表す言葉でもあります。それは、時の流れとその繋がりを表し、終わりも始まりもなく、常に流れているその瞬間を表すものでもあります。流れて終わるのではなく、その瞬間もはじまりなのだと。そのように、身体も時の中で常に変化していくものでもあります。

季では、季節や年月のすべてのはじまりとおわりのあいだでおこるからだの変化に寄り添って、良い状態に整え、乱れないからだにするためのお手伝いをしたいと考えています。

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