季のつぶやき

開院から半年を過ぎて…“初心忘るべからず”の本来の意味に思うこと

立夏に開院し、まもなく立冬。開院から半年が経とうとしています。この半年の間に、ご来院いただいた多くの方に感謝の気持ちを込めて…

朝晩と昼間の寒暖差が激しく、体調を崩しやすい時期になっていますがお元気にお過ごしですか?

季は11月7日の立冬を目前に開院から半年を迎えます。この間、ご来院いただいたお一人お一人から多くのことを学ばせていただきました。2ヶ月を経過したときにも書いたのですが、来てくださるほとんどの方が鍼灸初体験、まったく初めて鍼灸を受ける方たちでした。その方達に本当に鍼灸の良さをお伝えできているのか不安があり、2ヶ月経過した時に考えました。それは私が持つ不安と良くなってほしいという気負いのために、施術が私の主観に偏ってしまっているのではないか…ということでした。それは施術だけではなく、お話する言葉や伝え方にも表れていたのではないかと思います。もちろん、お一人お一人に真摯に向き合い、施術させていただいたことに間違いはないのですが、本当にその方に寄り添ったお話の進め方や施術ができていたのか、もう一度考えようと思ったのでした。

「初心忘るべからず」とは、「時間が経てば徐々にすべての物事に慣れてしまい、慢心してしまうことが多くなるが、最初の頃の気持ちを忘れずに気を引き締めて物事に向き合うべき」という意味ですが…

そして、その後も嬉しいことに鍼灸が初めての方がほとんどでしたが、その時の気持ちを思い出してしっかりと対応できていると思っています。

さて、「初心忘るべからず」とは、もともとは能の世阿弥の言葉。世阿弥がまとめた「花鏡」には、“是非の初心忘るべからず”“時々の初心忘るべからず”“老後の初心忘るべからず”の3つに分けられているそうです。それぞれ、未熟な芸であったときの気持ち、その年齢にふさわしい芸に初めて挑むときの気持ち、年老いてもその時に初めて行う芸があり、そのときの新たな気持ちということを忘れないようにということで、限りない芸の向上を目指すべしと説いているとされています。

すべての方に寄り添える鍼灸施術、鍼灸院を目指して…

これを知って、初めて鍼灸院を開院したときの新鮮な気持ち以上に、途中で感じた不安や未熟さなどすべてを忘れずに感謝を忘れず、謙虚な気持ちで取り組んでいきたいと改めて考えさせられました。鍼灸の技術はもちろん、お話を伺うのも、カウンセリングもすべてはご来院いただく皆様のためにあります。それを第一に考えられる長岡京 季 鍼灸院でありたいと考えています。

これまでご来院いただきましたすべての方に感謝いたします。そして、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

また、これから鍼灸を受けてみようと考えておられる方は、是非当院をお選びください。初心忘れず、しっかり対応させていただきます!

心からお待ちいたしております。どうぞよろしくお願いいたします。

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